帽子業界2年目!この頃、ニッポンでは帽子が大流行しようとしていた。芸能人とかがメディアで帽子をかぶり始めた、それに影響された若者がファッションとして帽子をかぶり始めた。オシャレな帽子が続々と出てきた。ファッションアイテムとして認知されはじめたのだ。帽子ムーブメントだ。すごい!
そんな中、ワタクシはというと、2年目ということで、少しはましなサンプルを作る様になりました。
そこへ新しい仕事が、ワタクシの元へ。自社商品のデザイン開発だ。
おっちゃんとおばちゃんの帽子のデザインだ。
ゲッゲーだ。そんなもんできるか~!だ。 と言いつつも大研究、謎だらけのおばちゃんの生態だった。必死でがんばったぞ。百貨店も量販店もリサーチしたぞ。
おっちゃんにおいてはCAPの前の部分の刺繍の柄なんてやったなぁ~。大傑作、JOKERなんてかっこいいの作ったけど大幅の修正で世の舞台に出て行ったなあ。(でも、この前ホームセンターで見たCAPはまぎれもなくJOKERだった。)何年ぶりの出会い?思わず泣いた?いや、笑ってしまった。・・・・まだ売れ残ってたの!?
そんなこんな言いながらも、それなりに仕事はどんどんこなしていった。
テンガロンにキャスケットいろいろな形の帽子が流行った。たくさんの帽子をつくった。そして、飛ぶように売れた。
でも、不思議なのは、日曜日とか街へ出かけても、ごく一部の人しか帽子をかぶっていないということだ。本当に売れてるのか?みんなどうしてんの?
さすがに今ではおっちゃんとおばちゃんの帽子のデザインはしないけど、未だに、街でおばちゃんがかぶっている帽子を無意識に目で追ってるのは一体どういうことなのか?
昔のなごりか?本能なのか?サルのしっぽみたいなもんですかね~?まあ、なんでもいいや。